先日梅雨入りしたあとまた雨が降り、今年の蛍ももう見納め。
大雨の影響で今年はホタルが少なく残念でした。
梅雨の季節は旧暦で五月にあたるところから、昔は
「梅雨の晴れ間は五月晴れ(さつきばれ)」
などと申しまして、梅雨の雨を「五月雨(さみだれ)」と呼び、
そこから、梅雨の長雨のように、物事が途切れながらもだらだらと
長く続くことを「五月雨式」というようになったそうです。
この「雨の日の楽しみ方」も五月雨式に2回目を迎えました(笑)
今回は、雨の日も楽しい兵衛向陽閣の館内のご紹介です。
兵衛向陽閣にいらっしゃるお客様が口を揃えて
「広いね~、迷路みたいやね~、迷いそうやね~」
とおっしゃるようにとても大きな建物なのですが、
廊下やお部屋の壁には、古いものから新しいものまで 様々な書画が掛っています。
9階のカフェグリーンテラスでは、色紙展をしています。
兵衛向陽閣のテーマソングを作ってくださったキダタローさん、
メジャーの清原和博さん、競馬の武豊さん、暴れん坊将軍松平健さん、
倍賞千恵子さん等、各界活躍中の皆様のサイン入り色紙が展示してあります。
また、のらくろの田川水泡さん、森重久弥さん、柳家金悟桜さん等
著名な方々がご宿泊の際、その場で描いて下さった絵を多数ご覧いただけます。
山下清さんはホタルの絵を描いてくださっているのを拝見しますと
この梅雨の季節にお泊りになったのでしょうか...
どのお部屋から皆様眺めを愉しんでいただけたんでしょうね。
東山魁夷さん、横山大観さん等の画家の方の大きな作品もございます。
変わったところでは、伊藤博文さんの書や、
天保年間に書かれた僧愛石の虎の絵など
時代のかなり遡った古いものもございます。
館内をくまなく巡っていただければ、さながらクラシックな美術館内を
散策しているような気分がお愉しみいただけるのではないでしょうか。
そして気に入った書画がございましたら、作者の他の作品も、
1階ロビー脇のパソコンコーナーでお調べになるのも
豊かな時間の遣い方かもしれません。
温泉と美味しいお食事で体が癒され、
美しいものに触れて心も癒され、
ゆったり流れる有馬時間に身も心も徐々にほぐれてゆくのを
きっと実感できる1日になることでしょう。
兵衛向陽閣 女将 風早 万須美